投資信託を調べると、必ずといっていいほど目にするのが「オルカン」という名前。
正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式インデックス」で、1本で世界中の株式に投資できる ファンドです。
でも、「どんな仕組みなの?」「本当に初心者に向いているの?」と疑問に思う人も多いはず。
この記事では、オルカンの基本からメリット・デメリット、そしてどんな人に向いているのかまで、初心者向けにわかりやすく解説します。
オルカンとは?
「オルカン」は、三菱UFJ国際投信が運用する eMAXIS Slim 全世界株式インデックス の愛称です。
- 日本を含む先進国・新興国の株式に投資
- 世界約50か国、3,000銘柄以上が対象
- 世界株式市場の時価総額に応じて、自動的に投資割合が決まる
つまり、オルカン1本で「世界経済全体の成長を取り込む」ことができます。
オルカンの仕組みと投資対象
オルカンの特徴は、投資対象が非常に広いこと。
- 米国株(Apple、Microsoft、Amazonなど)
- 日本株(トヨタ、ソニーなど)
- 欧州株(Nestle、LVMHなど)
- 新興国株(Tencent、Samsungなど)
時価総額加重型のため、米国株が6割程度を占めていますが、日本や欧州、新興国にも分散されています。
これにより、1本で分散投資が完成する のが大きな魅力です。
オルカンのメリット
1. 1本で世界に分散投資できる
個別株を買わなくても、オルカン1本で世界経済全体をカバー可能。初心者でも安心です。
2. リバランス不要の「ほったらかし投資」
世界の時価総額に応じて自動的に比率が調整されるため、定期的なリバランス作業が不要です。
3. 信託報酬が低い
年0.05775%程度と、業界でも最低水準。長期投資においてコストの低さは大きな武器です。
4. NISAやiDeCoに対応
つみたてNISA・新NISAの成長投資枠で購入可能。長期・積立投資に最適です。
オルカンのデメリット・注意点
1. 世界全体が下落する局面は避けられない
リーマンショックやコロナショックのように、世界同時株安が起きればオルカンも大きく下落します。
ただし、長期的には回復してきた歴史があるため、焦らず積み立てを続けることが大切です。
2. 他の投資商品に比べるとリスク・リターンは「平均的」
オルカンは世界全体に分散しているため、極端なリターンは得にくい側面があります。
例えば、個別株投資やレバレッジ型投資信託のように短期で大きな利益を狙うことはできません。
その代わり、大きな損失リスクも抑えられるという特徴があります。
こんな人にオルカンはおすすめ
- 投資信託は1本で完結させたい
- 米国だけでなく世界全体に投資したい
- リスクを抑えつつ、長期でじっくり資産を育てたい
- つみたてNISAやiDeCoで長期投資を始めたい初心者
まとめ
オルカンは「これ1本で世界中に投資できる」万能型のインデックスファンドです。
- 世界約3,000銘柄に自動で分散投資
- 信託報酬が低く、NISAにも対応
- 長期・積立・分散という投資の基本を押さえられる
派手さや爆発的なリターンはないかもしれませんが、安定感と安心感を重視したい人には最適な選択肢 です。
初心者が最初に検討するべき王道ファンドの一つと言えるでしょう。
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