車にかかる費用を徹底解説|年間コストを整理して家計を整える方法

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車は日々の生活や家族とのお出かけに欠かせない存在です。しかし便利な一方で、購入費用だけでなく維持にかかるさまざまなお金が発生します。
「毎月の出費はなんとなく分かるけれど、年間ではいくらかかっているのか把握していない」
「車を持つことが家計にどれだけ影響しているのか整理したい」
そんな方に向けて、本記事では車にかかるコストを徹底的に整理し、家計管理に役立てる方法を解説します。

車にかかる費用は大きく分けて2種類

車のコストは「イニシャルコスト(購入時にかかる費用)」と「ランニングコスト(維持にかかる費用)」の2種類に分けられます。

イニシャルコスト

  • 車両本体価格
  • 登録諸費用(環境性能割、登録手数料など)
  • オプション費用(カーナビ、ETC、コーティングなど)

一度きりの支出ではありますが、ローンを組んだ場合は毎月の支払いとして家計に影響します。

ランニングコスト

  • 自動車税・軽自動車税
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料・任意保険料
  • 車検費用
  • 駐車場代
  • メンテナンス費用(オイル交換、タイヤ交換など)

車を所有する限り継続的に発生するため、家計管理のうえで特に重要です。

年間コストの目安を把握しよう

ここでは一般的な普通車と軽自動車を例にして、年間でどれくらいの出費になるのかを整理します。以下の金額はあくまで目安です。

普通車(排気量1,000cc超〜1,500cc以下)

  • 自動車税:30,500円
  • 重量税(年割換算):12,300円
  • 自賠責保険(年割換算):12,000円 ※2023年4月改定後の目安
  • 任意保険料:60,000〜100,000円(年齢・等級により変動)
  • 車検費用(2年ごと):70,000〜120,000円(地域・整備内容により幅あり、年割換算で約50,000円)
  • 駐車場代:月10,000円の場合=120,000円
  • メンテナンス費用:30,000〜50,000円

合計:約365,000〜425,000円/年(任意保険別)
任意保険込みでは:約425,000〜525,000円/年

軽自動車

  • 軽自動車税:10,800円(※新車から13年超の場合は12,900円)
  • 重量税(年割換算):4,100円
  • 自賠責保険(年割換算):10,000円 ※目安
  • 任意保険料:40,000〜70,000円
  • 車検費用(2年ごと):約60,000円(法定費用+整備費込み、年割換算で約30,000円)
  • 駐車場代:月10,000円の場合=120,000円
  • メンテナンス費用:20,000〜40,000円

合計:約235,000〜285,000円/年(任意保険別)
任意保険込みでは:約275,000〜355,000円/年

普通車と軽自動車の年間コスト比較

普通車と軽自動車の維持費を並べると、特に税金・保険・車検・メンテナンスで差が出ることが分かります。

項目普通車(1,500ccクラス)軽自動車
自動車税30,500円10,800円〜12,900円
重量税(年割換算)12,300円4,100円
自賠責保険(年割換算)約12,000円約10,000円
任意保険料60,000〜100,000円40,000〜70,000円
車検費用(年割換算)約50,000円約30,000円
駐車場代(1万円/月)120,000円120,000円
メンテナンス費用30,000〜50,000円20,000〜40,000円
年間合計約425,000〜525,000円(任意保険込み)約275,000〜355,000円(任意保険込み)

月あたりのコスト換算

年間コストを12で割ると、毎月の家計にどれくらいの負担があるのかが見えてきます。

項目普通車軽自動車
自動車税約2,540円約900〜1,080円
重量税約1,025円約340円
自賠責保険約1,000円約830円
任意保険料5,000〜8,300円3,300〜5,800円
車検費用約4,200円約2,500円
駐車場代10,000円10,000円
メンテナンス費用2,500〜4,200円1,700〜3,300円
月合計約35,000〜42,000円約23,000〜30,000円

月ごとに換算してみると、普通車と軽自動車で1〜1.5万円ほどの差があることが分かります。

車にかかるコストを整理するポイント

1. 固定費と変動費を分ける

車のコストは、必ずかかる固定費(税金、保険、駐車場代など)と、使い方で変わる変動費(メンテナンス費など)に分けて把握すると分かりやすいです。
家計全体を見直す際には、車の費用も含めて家計簿を続けるコツの記事を参考にすると、整理しやすくなります。

2. 月単位に換算して管理する

「年間50万円」と言われてもイメージしづらいですが、「月あたり約4万円」と考えると、家計全体のバランスが見やすくなります。
特に車は固定費のひとつなので、他の出費(通信費や保険料)と同じように整理していくと効果的です。詳しくは固定費を削減する方法もご覧ください。

3. 家計簿アプリに組み込む

Money Forward MEやマネーツリーなどのアプリで、車関連の支出を「自動車費」カテゴリにまとめると、月ごとの変動が一目で分かります。
また、車以外の支出も合わせて見直すなら暮らしの支出を整理する方法を参考にすると良いでしょう。

コストを抑えるチェックリスト

以下のチェックリストを活用すれば、車の維持費を見直すヒントが得られます。

  • □ 任意保険の補償内容を見直し、不要な特約を外しているか?
  • □ 複数社の保険見積もりを比較したか?
  • □ 駐車場代を安くできる場所を検討したか?
  • □ 車を所有せず、カーシェアやレンタカーと比較したか?
  • □ 定期点検を怠らず、故障による高額修理を防いでいるか?
  • □ タイヤ・オイル交換のタイミングを計画的に管理しているか?
  • □ 車の使用頻度に応じて「持つ」「手放す」を見直したか?

車を持つかどうかを見直す視点

地方では車が必須の生活も多いですが、都市部では「カーシェアリング+公共交通」で十分な場合もあります。年間コストを整理することで「本当に車を所有する必要があるのか」を考えるきっかけになります。

まとめ

車にかかる費用は、税金や保険、車検、駐車場代、メンテナンス費用など多岐にわたり、年間で数十万円にのぼります。
家計を整えるためには、まず固定費と変動費を分けて把握し、月あたりのコストに換算して管理することが大切です。

車の維持費を正しく整理できれば、節約ポイントが見え、家計全体のバランスを整えることができます。ぜひこの記事を参考に、車にかかるお金を見直してみてください。

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