副業ができない時期こそ、本業を「稼ぐ力の練習台」に変える|副業は「外」にしかないと思っていませんか?

つくる

「副業を始めたいけれど、今は余裕がない」
「本業が忙しくて、何も前に進めていない気がする」

そう感じている人は、決して少なくありません。

特に、

・育児や介護など、生活の優先順位が高い時期
・本業が忙しく、帰宅後に頭が働かない時期
・体力や気力に波がある時期

こうした状況では、「副業を始めよう」という判断そのものが現実的ではなくなります。

ただ、その状態を「稼ぐ力が育っていない時間」と捉える必要はありません。

稼ぐ力は、必ずしも会社の外だけで身につくものではないからです。

今あなたが毎日こなしている仕事の中には、すでに「個人でお金を生む仕事」と同じ構造が含まれています。

会社は、敵でも味方でもありません。
依存する場所でも、否定する対象でもなく、自分を鍛えるための環境のひとつです。

副業ができない時期こそ、本業を「練習台」として使う。この視点を持つだけで、仕事の見え方は大きく変わります。

「給料をもらう仕事」と「個人で稼ぐ仕事」の共通点

お金の正体は、とてもシンプルです。

誰かの困りごとを
→ 解決して
→ その対価を受け取る

この構造は、会社員でも個人でも変わりません。

違うのは、評価のされ方と、責任の所在です。

会社員の場合
・仕事内容はある程度決まっている
・評価は上司や組織が行う
・成果が出なくても、すぐに収入が途切れることはない

個人で稼ぐ場合
・何を提供するか自分で決める
・評価は相手が直接下す
・満足されなければ、次の仕事はない

ですが、やっていること自体は本質的に同じです。

ここで一度、普段の仕事を「個人サービス」として置き換えてみます。

たとえば、

・会議の議事録作成
 →「情報を整理し、意思決定を助けるドキュメント作成サービス」

・部内のスケジュール調整
 →「複数人の制約条件を整理し、最適解を提示する調整サービス」

・上司への報告資料作成
 →「要点を抽出し、短時間で理解できる説明資料の提供」

こうして見ると、多くの仕事は「作業」ではなく「価値提供」であることが分かります。

ここで自分に問いかけてみてください。

「この仕事を、個人として1万円で請け負ったとしたら、相手は満足するだろうか?」

この問いは、稼ぐ力を育てるうえで非常に強力です。

本業を「練習台」にする3つの具体的な視点

ここからは、特別なスキルや副業時間がなくても実践できる、考え方の切り替えを整理します。

① 言語化の練習をする

個人で仕事をすると、「察してくれる」「言わなくても分かる」は一切通用しません。

そのため、

・なぜこの作業が必要なのか
・どこが重要なのか
・どんな選択肢があり、なぜこれを選んだのか

を言葉にして伝える力が、直接的な価値になります。

本業では、

・指示を待たずに仮説を出す
・結論から話す
・前提条件を明示する

といった小さな工夫だけでも、十分な練習になります。

② 構造化の練習をする

・誰が見ても迷わない資料
・引き継ぎしやすい手順書
・「結局、何をすればいいのか」が一目で分かる構成

こうしたアウトプットを意識することは、そのままコンテンツを作る力の訓練になります。

ブログ、資料販売、業務委託。
形は違っても、根っこは同じです。

③ 仕組み化の練習をする

・毎回ゼロから考えない
・同じミスを繰り返さない
・時間がかからない形にする

これは、「時給単価を上げる」ための思考です。

会社で試せる「リスクゼロの小さな実験」

「失敗してもいい」と言われても、実際は怖いものです。

だからこそ、失敗しても影響がほぼない実験から始めます。

たとえば、

・報告を「結論→理由→補足」の順に変えてみる
・文章に簡単な図解を1枚足してみる
・仕事を断るときに、代替案を1つ出してみる

どれも、失敗しても評価が致命的に下がることはありません。

一方で、うまくいけば「この人は考えて仕事をしている」という印象を残せます。

これは、個人で仕事を受ける際に最も重要な評価軸です。

時間単価という視点を持つ

給料を「月給」で見ると、時間の感覚が鈍ります。

一度、「自分の時給はいくらか」を計算してみてください。

さらに重要なのは、集中力まで含めた時間単価です。

同じ給料でも、

・3時間かかる仕事を1時間で終わらせられれば
・残りの2時間は「自分の思考や学習」に使える

これは、会社にいながら行う自己投資です。

ダラダラ働くことは、実は自分の資産形成を削っている行為でもあります。

「会社を練習台にするのは不謹慎?」という違和感について

真面目な人ほど、こう感じるかもしれません。

「会社を利用するようで、申し訳ないのでは?」

ですが、結論から言えば、稼ぐ力を意識して働くことは、会社にとってもプラスです。

・分かりやすい資料
・無駄の少ない仕事
・自走できる人材

これらは、会社が本来求めているものでもあります。

自分の市場価値を高める意識で働くことは、結果としてアウトプットの質を高めます。

これは、十分にWin-Winの関係です。

いつか「外」に踏み出す日のための、静かな仕込み

本業を練習台として使っていると、ある日、こんな感覚が芽生えます。

「これ、会社の外でも通用するかもしれない」

そのときが、次の選択肢を考えるタイミングです。

副業を始めるかもしれませんし、始めないかもしれません。

重要なのは、選べる状態に近づいていることです。

本業を「稼ぐ力の練習台」にするためのチェックリスト

副業ができない今でも、視点を少し変えるだけで練習は始められます。
明日から意識できるポイントを、チェックリストにまとめました。

□ 今日の報告・相談を「結論から」伝えたか
□ 相手が次に取る行動が分かる形で資料や文章をまとめたか
□ 同じ作業を次回もっと速く終わらせる工夫を一つ入れたか
□ 「なぜこのやり方にしたのか」を自分の言葉で説明できるか
□ この仕事を個人で請け負うなら、改善したい点を一つ考えたか

すべてを毎日満たす必要はありません。
一つでも意識できれば、それはもう立派な「仕込み」です。

こんな時はどう考える?

Q:ルーチンワークばかりで、練習になっている気がしません。
A:そのルーチンこそが、仕組み化の最高の題材です。「どうすれば1分でも早く終わるか」「判断を減らせないか」と考えること自体が、時給単価を上げる練習になります。

Q:忙しすぎて、意識する余裕がありません。
A:すべてを変えようとしなくて大丈夫です。一日のうち、たった一つの仕事だけを「練習」と捉えるだけでも十分です。

まとめ|「つくる」は、もう始まっている

・稼ぐ力は、会社の外だけにあるものではない
・本業は、最も安全な練習環境になり得る
・副業ができない時期も、仕込みは進められる

「つくる」は、派手に始めるものではありません。

今の仕事を、少し違う視点で見直すところから、静かに始まっています。


普通の会社員のための超副業力 [ 森新 ]

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