初心者は信用取引に手を出すな|仕組みとリスクを理解すれば誰でも納得する“禁止理由”

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初心者が株式投資を学び始めると、必ず目に入るのが「信用取引」という言葉です。
少ない資金で大きな取引ができる、上手く使えば効率よく利益を増やせる──そんな魅力的な説明を見かけるかもしれません。しかし現実には、信用取引は“初心者がもっとも手を出してはいけない投資手法”です。なぜなら、信用取引は仕組みそのものに「初心者が負ける構造」が組み込まれており、知識・経験・心構えのいずれかが欠けていると、一瞬で資金が吹き飛ぶ危険を抱えているからです。
本記事では、信用取引がなぜ初心者に向かないのか、その仕組み・リスク・具体的な失敗パターンを、投資初心者にもわかる言葉で徹底的に解説します。

信用取引とは?──“借金で投資をする”という現実を直視せよ

信用取引とは、
証券会社からお金や株を借りて取引する仕組みです。

現物取引では 30 万円持っていれば 30 万円分しか買えませんが、
信用取引では 約 3 倍の 90 万円まで買えてしまいます。

💥 信用取引=借金で投資する行為

株価が上がれば大きな利益になりますが、下がれば その規模に応じて損失が倍速で膨らみます。

そして、初心者の多くはこの“逆回転”に耐えられません。

信用取引の核心は「証券会社から資金または株式を借りて取引する」という点にあります。
この“借りる”という行為が、初心者を大きなリスクに晒します。現物株は、自分が持っている資金以上の損失を出すことはありません。しかし信用取引では、損失が資金を超えた瞬間に「追証(追加証拠金)」が発生し、強制的に入金しなければ取引を継続できません。
つまり信用取引は、本質的に“借金で投資をする”という危険な側面を持っており、初心者が想像する以上に複雑で厳しいルールの上で成り立っています。

なぜ初心者が信用取引をすると“ほぼ確実に負けるのか”

理由は明確で、構造的に初心者が負ける仕組みになっているからです。

ここでは初心者が理解すべき5つの本質を整理します。

① 損失が「自分の資金」を超える速度で膨らむ

現物:30万円 → 最大損失30万円
信用:30万円 → 90万円分の株が買える
→ 下落すると 30万円では補いきれず“追加でお金を払う必要”が生じる

② 追証(おいしょう)が発生する

株価が下がり、担保となる資金が不足すると、証券会社からこう言われます:

「不足分を入金してください(追加入金)」

これが「追証」。
これを払えなければ、強制的に損切りされます

③ 相場の急変にまったく対応できない

信用取引は「大きく取れる」ではなく、
“大きくやられる”可能性の方が圧倒的に高いツールです。

初心者が陥りやすいケース:

  • 逆指値を置かない
  • ツイッターの噂で買う
  • 反発期待でナンピン
  • 決算跨ぎで大きく損失

これらは初心者あるあるで、
信用取引を使うと その一つ一つが致命傷になりやすい。

④ プロは“損切りを前提”に戦っているが、初心者は感情的になる

信用取引はプロであっても難しく、
経験者ですら月単位で負けることがあります。

そんな土俵に初心者が入るとどうなるか?

感情で判断してしまい、損失が雪だるま式に膨らむ。

⑤ 初心者は“何が分かっていないかすら分かっていない”

信用取引には専門用語が多く、
以下のような言葉を正しく理解していない状態で始めてしまう人がほとんどです。

  • 委託保証金率
  • 建玉(たてぎょく)
  • 金利・貸株料
  • 期日管理
  • 逆日歩
  • 空売り規制

これらを把握しないまま信用取引をするのは、
例えるなら 教習所に行かずに高速道路へ合流するようなものです。

信用取引の代表的な2手法と“危険性”

信用買い(レバレッジをかけて買う)

30万円の資金で 90 万円分の株を買える。

株価が3%上がる → 9%儲かる
株価が3%下がる → 9%損する

つまり、値動きの3倍増幅

初心者が負ける理由は簡単で、
人は損が出ると「取り返そう」とポジションを増やすため、
雪だるま式に損失が増えるからです。

信用売り(空売り)

信用売りはもっと危険です。

株価が下がれば儲かりますが、
株価が上がれば 損失に上限がありません。。

📌 株価は0円までしか下がらないが、上は青天井

信用取引の危険性がよくわかるのは、実際の値動きを数字で確認したときです。
たとえば、30万円の資金で信用買いを使うと、約90万円分の株を買うことができます。この状態で株価が5%下がると、損失は4万5,000円。これは資金の15%に相当し、現物取引の3倍の速度で損失が膨らむ計算になります。
一方の信用売り(空売り)はさらに危険で、株価の上昇に上限がないため、損失が理論上無限に増えていきます。好材料が出た場合、数分で20〜30%株価が急騰することもあり、初心者がこの値動きに対応するのはほぼ不可能です

つまり…

  • 買い:損失は最大100%
  • 売り:損失は無限大

初心者がやっていい領域ではありません。

よくある“初心者の破滅パターン”を実例で理解する

ケース①:決算またぎで信用買い → 一夜で破産級の損失

決算後に株価が10%下がることは珍しくありません。

90万円建てていたら…

-10%= -9万円
→ 自己資金の30%が一瞬で消える。

その後損切りできず、
さらに下がって追証 → 強制決済。

この流れは初心者にめちゃくちゃ多いです。

ケース②:空売りが踏み上げられる

逆に株価がプラス10%跳ねた場合、
信用売りをしていた人は 青ざめます

そこに好材料のニュースでも来れば…

  • 株価 +20%
  • +30%

損失は止まりません。

信用取引は「資産形成」とは真逆の存在

信用取引は
資産を増やすための手段ではありません。

それはあくまで
**短期的な売買で利益を狙う“投機ツール”**です。

長期でコツコツお金を増やしたいなら、

  • 現物株
  • インデックス投資
  • 積み立て投資

これらで十分です。

信用取引は必要ありません。

信用取引は、短期的な値動きを利用して利益を狙う“投機”であり、安定的に資産を増やす“長期投資”とは目的がまったく異なります。
長期投資では、時間の経過と複利の力が資産を大きく育ててくれます。しかし信用取引には“時間という味方”が存在せず、むしろ時間の経過とともに金利や貸株料といったコストが積み上がり、持てば持つほど損失リスクが高まっていきます。
資産形成の王道は、現物株・インデックス投資・積立投資です。信用取引を使う必要はどこにもありません。

どんな人が信用取引に向いていて、どんな人が向いていないか

向いていない人(=初心者の99%)

  • 投資歴が浅い
  • 損切りが苦手
  • 感情的になりやすい
  • 相場の急変を経験していない
  • レバレッジの恐ろしさを知らない

これらに当てはまるなら、間違いなく やらない方がいい

向いている人

  • 数年間、現物で安定して勝てている
  • 損切りを徹底できる
  • 市場の仕組みを深く理解している
  • レバレッジ=“両刃の剣”だと理解している

つまり “プロ”に近い層のみ

初心者とは住む世界が違います。

信用取引をやらない方がいい“最も合理的な理由”

👉 期待値がマイナスだから

信用取引にはコストがかかります。

  • 金利
  • 貸株料
  • 逆日歩
  • 手数料

プロはこれらのコストを織り込み、
短期売買で何度も回転させることで利益を出しています。

一方、初心者はその手前で負けて退場します。

まとめ:信用取引は“理解できるまで触れてはいけない武器”

初心者は信用取引をすべきではありません。

なぜなら、

  • 借金で投資する行為だから
  • レバレッジで損失が増幅するから
  • プロでも難しい世界だから
  • 相場は予測できないから
  • 追証で精神が崩壊するから

信用取引は
**「知らない人ほど、最も痛い目を見る仕組み」**です。

資産形成を目的とするなら、
現物投資で十分です。
焦らなくていい。小さく確実に増やせばいい。

信用取引は、一見すると効率よく利益を狙える魅力的な手法に見えます。しかしその裏側には、初心者では太刀打ちできない複雑な仕組みと、資金を失いやすい構造が潜んでいます。
投資の目的が“資産形成”であるなら、信用取引は必要ありません。まずは現物取引や積立投資で着実に経験を積み、相場との向き合い方を学ぶことが最優先です。焦らず、長期目線でコツコツと資産を育てていきましょう。


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