「お金のことは気になるけれど、何から始めたらいいかわからない」
「新NISAやiDeCoって、どう違うの?」
そんな疑問を持っている方のために、この記事では初心者でも安心して資産形成を始められるよう、具体的な手順・制度の違い・運用のコツを徹底的に解説します。
ステップ1:投資の前に「緊急時資金」を確保する
投資を始める前に欠かせないのが緊急時資金です。これは、予期せぬ病気や失業、家電の故障などに備える生活防衛資金です。
- 目標額:生活費の3〜12か月分
- 保管場所:引き出しやすい銀行普通預金(ネット銀行など)
- 使い道:あくまで緊急時のみ。投資資金とは別に確保する
このお金があることで、相場が下がったときに慌てて投資商品を売却せずに済みます。
ステップ2:なぜ投資が必要か?
物価は少しずつ上昇(インフレ)します。
年率2%のインフレが続けば、今の100万円の価値は10年後には約82万円相当に減少します。
銀行預金だけではお金の価値を守れないため、**「お金にも働いてもらう」**投資が必要です。
ステップ3:お得な制度を活用する(新NISAとiDeCo)
新NISA(2024年〜)
- つみたて投資枠:年間120万円(長期・分散・積立向け)
- 成長投資枠:年間240万円(個別株やアクティブ投信も可)
- 非課税期間:無期限
- 引き出し:いつでも可能
iDeCo
- 目的:老後資金の確保
- 掛金上限:会社員で月2.3万円、専業主婦は月2.3万円、自営業は月6.8万円など条件あり
- 税制優遇:掛金全額が所得控除+運用益非課税+受取時も控除あり
- 引き出し:原則60歳まで不可
使い分けの目安
- まずは自由度の高い「新NISA」で積立
- 老後資金を確実に作りたい場合は「iDeCo」を併用
現実的な配分例(手取り25万円の場合)
- 緊急時資金用預金:3万円
- 新NISAつみたて枠:5万円
- iDeCo:1万円
- 日常生活費:16万円
この配分なら生活を圧迫せずに投資を継続できます。
ステップ4:商品選びと運用のポイント
- インデックスファンド中心
- 例:全世界株式(オルカン)、米国株式(S&P500)
- 信託報酬は年0.2%以下が目安
- 分散投資
- 株式だけでなく債券やREITも少し組み合わせる
- 長期・積立・分散の継続
- 毎月自動積立でタイミングを気にせず投資
- 年1回のリバランスで配分を調整
ステップ5:避けたい失敗と対策
- 短期的な値動きに一喜一憂 → 長期目標を紙に書いて見える化
- 下落時に売却 → 下落は「安く買えるチャンス」と捉える
まとめ
- 緊急時資金を確保
- 新NISAで積立投資を開始
- 必要に応じてiDeCoで老後資金を確保
- インデックスファンドで分散投資
- 長期目線で淡々と継続
今日始めた一歩が、10年後の大きな安心につながります。
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