サブスクを見直すだけで家計が変わる｜使っていない定額サービスを賢く整理する方法

はじめに｜「サブスク疲れ」していませんか？

音楽、映画、雑誌、クラウド、学習アプリ──今や生活のあらゆる場面でサブスクリプション（定額制サービス）が使われています。月額数百円から始められる手軽さもあり、「とりあえず登録しておこう」と思った経験がある人も多いのではないでしょうか。

しかし、便利さの裏側で「使っていないのに毎月引き落とされている」サービスが増えていませんか？サブスクは一つひとつの金額が小さいため油断しがちですが、積み重なると大きな固定費になります。

この記事では、あなたの家計をスッキリ整えるために、サブスクの賢い見直し方を具体的なステップで解説します。

サブスクの最大の落とし穴は、「気づかないうちに支出が増えること」です。

たとえば、月額1,000円のサービスを5つ契約していれば、それだけで毎月5,000円。1年で6万円の支出になります。さらに家族で共有しているサービスや、アプリの自動更新なども加わると、知らぬ間に1万円を超えているケースも少なくありません。

サブスクの心理的な罠は、「いつでも解約できる安心感」が油断を生むこと。実際には「いつでも解約できる」と思っていても、忙しさや面倒さから放置してしまいがちなのです。

ここからは、サブスクを整理するための具体的な3ステップを紹介します。この流れに沿って進めれば、今日からでも家計のムダを減らすことができます。

まずは「見える化」から始めましょう。クレジットカードの明細やスマホのアプリストアの購入履歴を確認し、契約中のサービスをすべてリストアップします。

意外と「これもサブスクだったのか」と気づくものが出てくるはずです。特にアプリ課金や年払いのサービスは見落とされやすいポイントです。

リストができたら、それぞれのサービスを3つの基準で評価します。

たとえば、動画配信サービスを複数契約している場合は、実際によく見る方だけを残せば十分です。音楽アプリも同様に、重複していないかを確認しましょう。

分類が終わったら、思い切って「解約候補」と「継続候補」を分けます。使っていないものはすぐに解約、迷うものは「次の更新タイミングで判断」とメモしておきましょう。

ここで大切なのは、「一度解約しても、必要ならまた契約できる」という意識を持つこと。今は多くのサービスが再登録しやすい仕組みを採用しているため、恐れずに手放してOKです。

いざ見直しを始めても、「どれを残してどれを解約すべきか」迷うこともあるでしょう。ここでは、判断の基準を具体的に紹介します。

① 月1回以上使っているか？
ほとんど使っていないサービスは、解約候補の筆頭です。使用頻度が低いものは、たとえ金額が小さくても積み重なると大きな負担になります。
② 満足感を得ているか？
「とりあえず入っているけど、なくても困らない」サービスは、惰性で続けている可能性大。利用時の満足度を思い出して判断しましょう。
③ 似たようなサービスを重複契約していないか？
NetflixとU-NEXT、SpotifyとApple Musicなど、機能が重なるサブスクは整理のチャンスです。1つに絞るだけで毎月の支出がぐっと減ります。
④ 無料の代替手段がないか？
動画はYouTube、音楽は無料プランやラジオアプリ、クラウドは無料枠など、無料でも十分な機能がある場合があります。まずは代替策を試してみましょう。